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留学される国へ

明治時代以降日本は欧米の政治・経済・文化を学ぶために、多くの優秀な人材を留学させました。
明治時代の森鴎外、夏目漱石もその代表です。
そして日本経済が最高潮にあった1980-90代からは、企業からアメリカの一流大学に若手社員を留学させる制度が充実し、経営学修士(MBA)を修得するのがブームになりました。
近年は、そのアメリカの大学への留学生の数が減る傾向にあります。
しかしやはりアメリカの大学に留学することは、本人に何かの刺激を与えることは間違いないでしょう。
昨年ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授もアメリカ留学をしています。
アメリカの大学で学位をとるくらいの人は、まず英語の実力が前提となります。
山中教授が外国メディアのインタヴューに流暢な英語で受け答えをしていたのは印象的です。
現在日本経済は停滞ぎみです。
これまで優位を保ってきた、液晶テレビの分野では韓国勢にシェアを奪われ、パナソニックやシャープは創業以来はじめての大幅な赤字を計上する見込みです。
アメリカが依然力を持っている理由は、世界の優秀な人材が集まってくるからでしょう。
日本人が数多く留学するアメリカの一流大学には、世界中から優秀な人材が集まり切磋琢磨しています。
とすればいつまでもアメリカに留学生を送り込んで向こうで学んだことを、日本に帰って実践するだけでは永遠にアメリカを抜くことはできないでしょう。
これからは日本がアメリカのような立場になることを、考えなければなりません。
外国から優秀な人材が留学してくるような大学を日本にも作ることが重要になるはずです。
たしかにそこにはいろいろな問題があるのは事実です。
一番大きいのは語学の問題です。
アメリカの大学の授業は英語で行なわれます。
そして世界中の中高生は授業で毎日のように英語を勉強しています。
このような下地があるので留学先にアメリカの大学を選ぶことになります。
一方日本の大学に山中教授のような魅力的な先生がいても、講義が日本語で行なわれるのであれば、まず日本語の修得が前提になります。
そしてこの修得は英語の習得の何倍も難しいわけです。
これから日本に留学生を迎え入れる戦略の一つは、アジアからの留学生を受け入れることです。
現在中国はすでにその政策に積極的に取り組んでいます。
アジア諸国には中国の覇権主義に脅威を抱いている国も多く、日本に親近感を抱く国もすくなくありません。
社内会話を英語にしたユニクロのように、大学院の授業を英語で行なうようにするのも一つのアイデアです。
このままでは中国に先を越されてしまいます。